体調管理の徹底も仕事の一部

病棟に常勤で従事する看護師は、基本的に日勤と夜勤のシフト制で働くことになります。時には残業を行うこともあります。日進月歩で医療の技術や知識もアップグレードするため、看護師も日々、看護研究や研修など勉強で忙しい毎日を送ることになります。

実際の業務時には、患者さんの安全を守るため、医療事故などが起きないよう最大限の注意を払いながら業務に携わります。生死が隣り合わせである現場で働くため、高い集中力が必要です。さらに、不安を抱える患者さんには、少しでも心を落ち着かせて療養してもらうために、精神的なケアを行うことも必要です。患者さんの中には、看護師の笑顔を見るだけで安心できるという人もいるものです。まさしく看護師は、患者さんの心身に元気を与える存在だといえます。その源となる看護師自身が心身共に健康的であることが求められるのです。

とはいえ、シフト制勤務や残業が多かったり、仕事が忙しかったりする時には、体調を崩しやすくなります。また、ストレスが溜まり生活リズムが崩れてしまえば、睡眠不足にもなりやすくなります。そうならないためには、日頃からしっかりと休息をとることが重要です。医者の不養生というように、看護師の不養生といわれることもあります。それほど看護師は患者さんのことは気を使うけれど、自分の健康管理に無頓着な人が多いのです。

人の命を守る看護師として勤務する以上、自分の体調の自己管理をすることも仕事の一部であり、鉄則です。体調が整うことで、モチベーションと集中力を維持できるため、快適に働きながら仕事のミスを防止することにもつながります。看護師自身が健やかであれば、そのエネルギーは患者さんも伝わるものなのです。